蜜琴

「ため息のススメ」                 
 

「ため息のススメ」


  

できるだけ大きく
落ちてくるだけ落とす

ああ 知らなかった
煙草をすう人はすうーっと吐くことを知っていたのか

同時に新しいものが入ってくる
この自然な循環を忘れ
押し売りしたり 執着したりしてきたなあ

ふぅ〜〜〜


でたでたと
おいしい実をひとつ拾ったような気分で
ため息にハートをつける
その方はまばゆく光って消えて行った
この胸の中の鉄の扉の中で
遠い昔から閉じこめられていた亡霊が
空に帰ってゆくように


ああ 知らなかった
ため息は人でなしじゃなかった
翼を渡すそのたびに
胸の宝石が自由に近づいてゆくのがわかる
大切なことは
安全な場所で
ここだけの話にしなくちゃいけない
神聖に行われるもの



もし誰かのため息が
胸の底の道ばたに転んだままになっているのを見つけたら
私がハートをつければいいや
誰にも知られずに

そうか
そうだったのか
イチョウの木が 見知らぬ誰かが 野良猫が
何にも言わずに私に今までもずっと


ああ 知らなかった

: 詩を書いてみた : comments(0) : - : posted by yuka :
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